学校生活ブログ

令和5年度 第76回卒業証書授与式

2024.03.04学校生活ブログ

本日(3月1日(金))、令和5年度第76回卒業証書授与式の当日を迎えました。

令和5年度 第76回卒業証書授与式

卒業生入場

開式の辞・国歌斉唱

卒業証書授与

今年度の卒業式では、各クラスの担任が卒業生全員を呼名し、クラスの代表が卒業証書を授与する運びとなりました。

各担任の先生方には気持ちのこもった呼名をしていただき、それに応える卒業生の姿が印象的でした。

校長式辞・来賓祝辞

続いて、中島 健二校長先生より、式辞、来賓を代表して、PTA会長の今林 隆司様より祝辞を頂戴しました。

校長式辞


「春の訪れを感じる今日、常磐学園 権藤宗啓理事長をはじめ、ご来賓、多くの保護者の方のご臨席を賜り、かくも盛大に令和5年度第76回卒業証書授与式が挙行できますことを、我々教職員一同、あつく御礼申し上げます。197名の卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。」と御礼とお祝いの言葉を頂戴しました。また、校長先生から以下の式辞をいただきました。

1 生涯学習の重要性について

「目まぐるしく変わる、人生100年時代をこれから生きるみなさんにとって、“生涯学び続けること”が大切です。生きていく上で何が大切かを見極めること。それは人生の道しるべとなるはずです。

また、宮大工の西岡常一氏のことばを引用して、「勉強して身につけた知識を表現(行動)しなければ意味がない」という内容を紹介していただきました。もてる能力を最大限に活かせるよう心掛けることが大切であるということ。また、以下に続くような身の引き締まるお話をいただきました。

2 前向きに生きることの重要性について

「人間の頭、目、鼻や口は、身体の最上部にあり、前方に向けられています。これは前向きに生きることを意味することです。他人と比べることなく、自分の能力に自信を持ってください。また、自らの可能性を信じ、目標を立てて前向きに生きてください。」

3 大人としての責任

「みなさんは18歳、成人でもあり、これからは自らの判断と責任が伴います。そして、みなさんはこれからの主役となっていきます。みなさんに大いに期待しております。」

卒業式がゴールではなく、これから各々に始まる新たなスタートであることを意味します。これまでお家の方は“保護者”でありましたが、これからは自己責任が伴うことでもあるわけです。

4 来賓・保護者のみなさまへの謝辞

「3年間、保護者のみなさまにはさまざまな面でご協力いただき、誠にありがとうございました。また、生徒諸君が益々活躍されることを期待するとともに、今後とも常磐高等学校をご支援いただきますよう宜しくお願いいたします。ご来賓の皆様、ご多忙の中にも関わらず、ご臨席を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。」

「最後に卒業生みなさんの人生が幸せなものとなりますことを願って、式辞とさせていただきます。」


来賓祝辞


「90期生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。3年間の高校生活を振り返ったときの感慨もひとしおではないかと思います。」と、卒業生への慰労のお言葉を頂戴しました。

「失敗したところでやめるから失敗に終わる。成功するまで挑戦し続けること。」と、松下電器・パナソニックの創業者である松下幸之助氏のことばを紹介していただきました。これからも挑戦し続けてほしいとのお言葉でした。

また、「部活動や生徒会活動、学校行事を通したクラスの絆や団結力の尊さを忘れず、自分一人ではなく必ず友人や家族、先生方がまわりで応援していることも忘れないでください。卒業生のみなさんは、たくさんの人達と関係を築いてきたはずです。このような、周囲の人達との繋がりを大切に、これからの人生を歩んでください。」というお言葉もいただきました。

最後に、保護者の皆様への3年間のPTA活動のお礼も述べられました。



「人生で大事なことは自分を“主語”にして生きるということです。」この言葉は、9歳で失明し12歳で聴力を失った福島智氏の言葉です。徳永会長は、福島氏のことばを基に、卒業生への祝辞とされました。

私たちは普段の生活の中で「生きる」ということについては、あまり意識していないことが多いと思います。しかし、よく考えると「生きる」とはそう簡単なことではないのです。思い通りにならず苦しんだり、不平や不満を漏らすことも多々あると思います

私たちは命のある限り、生きていかねばなりません。立ちはだかる困難に直面した時、乗り越えられないこともあるでしょう。そのような時こそ「自分自身が自分を信じ、やれる!」と一歩を踏み出す。これがまさしく「自分を主語にして生きる」ということなのです。いろいろと起こる出来事にしっかりと向き合うことができるかどうか。それが常に問われているのです。

また、「主語」だけでは文章が成立しないように、「述語」「修飾語」を伴って文章ができあがるように、あらゆる出会いや経験に彩られ、それらが一つとして欠けることなく絡められながら自分自身の物語が紡がれていくのです。自分を主語にして生きてみてください。

みなさんの活躍をお祈りしております。」と祝辞を述べられました。

在校生送辞・卒業生答辞

在校生を代表して、生徒会長の大橋 侑さん(守恒中学出身)による、在校生送辞を行いました。

また、その後、卒業生を代表して、前生徒会長の宮本 琉煌さん(沼中学出身)による、卒業生答辞が行われました。

以下、送辞内容(一部分をご紹介します)

「 ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。私たちが入学したばかりの頃、右も左も分からないままおろおろしていた私たちに優しく声をかけて手を差し伸べてくれたり、時には私たちを引っ張って下さったり、さまざまな場面で温かいサポートをしてくださりました。そんな先輩方は常に私たちの模範でした。

 また、色々な行事では、勉強だけでは得ることができない、大切なものを多く教わりました。常磐祭では、クラスが一丸となって披露していたダンスの迫力には圧倒されました。また、体育大会ではほかの誰よりも熱心に取り組み、私たちの士気を上げて下さったように、常にリーダーシップを発揮してくださりました。

 これらの行事はもちろんのこと、部活動や委員会活動の中でもかけがえの無いものを教わる機会がありました。活動が少しばかり面倒くさい、つまらないと思ってしまっていた当初も、地道な努力の積み重ねがどれだけ実を結ぶかを実践していただきました。そのひたむきに努力する姿を拝見し、目標を実現させることの厳しさと頑張る強い意志を教わることができました。これからは、先輩方の気づいた伝統を受け継ぎ、後輩たちの見本となるように精一杯精進します。

 今、先輩方は私たちに多くの財産を残し、胸に希望を抱いて新たな世界へと踏み出そうとしています。どうか、その情熱を絶やさずに常磐高校で学んだことを礎にご活躍ください。最後になりましたが、卒業生の皆様のご活躍とご健康をお祈りし、送辞とさせていただきます。

令和6年3月1日 在校生代表 大橋 侑 」

以下、答辞内容(一部分をご紹介します)

「 本日は私たち卒業生のために、このような素晴らしい卒業式を挙行していただき、ありがとうございます。また、お忙しい中ご臨席くださいましたご来賓の皆様、先生方、保護者の皆様、そして在校生のみなさん、卒業生一同心より御礼申し上げます。

 先程は中島校長先生、今林PTA会長、同窓会会長の徳永様、生徒会長の大橋くんから温かく、力強い言葉をいただき、常磐高校を卒業するという実感が湧いてきました。それと同時に、ふと目を閉じるとこれまでの3年間が昨日のように思い出されます。

 高校生活での印象深い思い出として部活動があげられます。私の場合は、特に生徒会活動が強く印象に残っています。先輩方の姿に憧れ、先輩方のようになりたいと生徒会長になりましたが、待っていたのは甘くない現実でした。準備していた行事が直前で中止になったり、慣れないことばかりで失敗をしたり、何度も心が折れそうになりました。そんな時に支えてくれたのが同じ生徒会メンバーの「仲間」でした。私が悩み落ち込んでいる時に親身に話を聞いてくれたり、アドバイスをしてくれて、私にとってはとても助けになりました。生徒会活動を通して様々な人と関わり、得たものは私の今後の人生において何ものにも替えがたいものだと思っています。この常磐高校の生徒会として活動することができて、本当に良かったです。

 在校生の皆さん、皆さんには、部活動や委員会として、常磐祭や体育大会といった行事等で、たくさん支えてもらいました。生徒会の後輩達にも助けられたり、先輩である私達が気付かされることもありました。

 皆さんは1人ではありません。この常磐高校にはどんな時も力になってくださる先生方や友人が大勢います。そして、仲間と共に助け合いながら高校生活を有意義なものにしてください。在校生の皆さんがこれからの常磐高校をますます盛り上げてくれることを期待しています。

 一番私達の近くで応援してくれた両親。時には本気で気持ちをぶつけ合ったり、時には、私達の相談相手となって頂きました。私達は、その度に、前向きに物事を考えることができ、自分は決して一人ではないんだと思い、大変勇気づけられました。両親には、言葉では表現できないほどの感謝の気持ちで胸がいっぱいです。家族の支えがあったからこそ、今の私たちがいます。本当に18年間ありがとうございます。そして、これからも私達の活躍を応援してください。

 私たちは今日を境にそれぞれの進路へ旅立ちます。三年間、共に過ごしてきた仲間たちとの別れは寂しく、名残惜しいですが私たちは前に進んでいかなければなりません。それぞれの進路に向かって一歩一歩自分の足で歩いていきます。今後、大きな壁にぶつかったとしても、この常磐高校で得た多くの思い出、学び、誇りを人生の糧とし、力強く生きていきます。

 最後になりましたが、中島健二校長先生を始めとする先生方のご健勝と常磐高校の益々のご発展を祈念して、答辞とさせていただきます。

令和6年3月1日 卒業生代表 宮本 琉煌 」

校歌斉唱・閉式の辞

最後に、校歌を斉唱し、閉式となりました。歌詞の最後まで歌い切りました。

卒業生退場・学年主任挨拶・卒業生保護者代表挨拶

閉式・卒業生の退場後、学年主任の黒田 和利先生より、卒業生の保護者の方へ最後の挨拶が行われました。また、卒業生の保護者を代表して、富樫様より挨拶を頂戴しました。


無事に、令和5年度第76回卒業証書授与式を終えることが出来ました。今日の式に携わっていただいた全ての方々にあつく御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

この後、卒業生はホームルームクラスでの最後のHRとなります。近日中にアップしますのでお楽しみに!

また、卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。

これからのご活躍を期待しています!